マイテクノロジー MyTechnologyはノンプロのプログラミング技術でWEBを構築することや、税理士の資格試験合格に向けての取り組み及びセミプロの稲作技術等をご紹介してまいります。
簿記一巡の手続き 出題頻度:Aランク ☆☆☆
この章のポイント■ 簿記一巡の手続きの流れ(特に決算手続きの流れ)を理解する。
■ 開始手続き・営業手続・決算手続については、それぞれの時点で行うべき処理をマスターする。
特に決算整理仕訳と決算振替仕訳の違いを確認する。
■ 費用・収益の見越・繰延を理解する。
簿記一巡の手続き(大陸式簿記)
- 開始手続
- 開始手続きとは、営業取引の記帳を行うために帳簿の準備をする手続きのことを指します。一事業年度における簿記一巡の手続は、この開始手続きをすることから始り、開始仕訳と再振替仕訳があります。
開始仕訳- 期首に資産・負債・純資産の期首残高を、総勘定元帳の各勘定に記帳する手続きであり、資産勘定を借方科目、負債勘定を及び純資産勘定を貸方科目として仕訳帳へ仕訳し、総勘定元帳の各勘定に転記します。
再振替仕訳- 前期末に設けられた経過勘定科目(前払費用・前受収益・未払費用・未収収益)については、開始仕訳に続いて前期末の決算整理仕訳の反対の仕訳を仕訳帳に行い、総勘定元帳へ転記することにより、元々の費用・収益の勘定へ振り替えます。
営業手続- 営業手続とは、期中における営業取引を記帳する手続を指します。営業取引を仕訳帳へ仕訳し、それを総勘定元帳の勘定に転記します。
取引---------->仕訳帳---------->総勘定元帳 仕訳 転記
- 決算手続
- 決算手続とは、当期における損益計算と、冬季末現在の資産・負債・純資産を計算し、財務状態を明らかにするために、帳簿を締め切って整理することを指します。決算手続きは、以下の順に行われます。
| 決算整理前試算表の作成 | 決算にあたり、期中における営業手続きで、仕訳帳から総勘定元帳へ正しく転記されているかをチェックする。 |
| 決算整理 | 収益・費用の正しい発生額、財産の実際有高を調整し、総勘定元帳の記録を修正したり、新しい勘定を設けて記録する。 |
| 決算整理後試算表の作成 | 決算整理後に、仕訳帳から総勘定元帳への転記が正しく行われたかを検証するために、総勘定元帳の各勘定に記入された金額を集計する。 |
| 決算振替と帳簿の締切 (a)収益・費用の損益勘定への振替 |
当期純利益を算定するために、損益勘定を設けて、これに決算整理後の収益・費用の各勘定の残高を振替て集計する。 |
| 決算振替と帳簿の締切 (b)当期純利益の純資産勘定への振替 |
当期純利益は、純資産の正味増加額なので、これを純資産の勘定へ振替える。 |
| 決算振替と帳簿の締切 (c)資産・負債・純資産の残高勘定への振替 |
資産・負債・純資産の期末残高を残高勘定に振替える。この振替処理により、各勘定の残高がゼロとなるため、勘定を締切る。 |
| 損益計算書・貸借対照表の作成 | 全帳簿の締切終了後、損益勘定を基に損益計算書を、残高勘定を基に貸借対照表を作成する。 |
Q. 簿記一巡の手続きの例題
前期末の残高勘定
| 残 高 | |||
| 現 金 | 20,000 | 未払営業費 | 300 |
| 繰越商品 | 5,000 | 資 本 金 | 24,700 |
| 25,000 | 25,000 | ||
営業取引
- 商品30,000円を仕入れ、代金は現金で支払った。
- 商品40,000円を売上げ、代金は現金で支払った。
- 営業費6,000円を現金で支払った。
- 期末商品棚卸高 6,000円
- 営業費の見越高 300円
A. 簿記一巡の手続き例題の解答・解説
開始手続
| ① | 現 金 繰越商品 | 20,000 5,000 | 未払営業費 資 本 金 | 300 24,700 |
|
| ② | 未払営業費 | 300 | 営業費 | 300 |
- ※ ① 開始仕訳
- ※ ② 再振替仕訳
| ① | 仕 入 | 30,000 | 現 金 | 30,000 | |
| ② | 現 金 | 40,000 | 売 上 | 40,000 | |
| ③ | 営 業 費 | 6,000 | 現 金 | 6,000 |
決算手続
決算整理前残高試算表| 決算整理前残高試算表 | |||
| 現 金 | 24,000 | 資 本 金 | 24,700 |
| 繰越商品 | 5,000 | 売 上 | 40,000 |
| 仕 入 | 30,000 | ||
| 営 業 費 | 5,700 | ||
| 64,700 | 64,700 | ||
決算整理仕訳
| ① | 仕 入 繰越商品 | 5,000 6,000 | 繰越商品 仕 入 | 5,000 6,000 |
|
| ② | 営 業 費 | 300 | 未払営業費 | 300 |
- ※ ① 売上原価の算定
- ※ ② 営業費の見越計上
| 決算整理後残高試算表 | |||
| 現 金 | 24,000 | 未払営業費 | 300 |
| 繰越商品 | 6,000 | 資 本 金 | 24,700 |
| 仕 入 | 29,000 | 売 上 | 40,000 |
| 営 業 費 | 6,000 | ||
| 65,000 | 65,000 | ||
決算振替仕訳
| ① | 売 上 | 40,000 | 損 益 | 40,000 | |
| 損 益 | 35,000 | 仕 入 営 業 費 | 29,000 6,000 |
||
| ② | 損 益 | 5,000 | 資 本 金 | 5,000 | |
| ③ | 残 高 | 30,000 | 現 金 繰越商品 | 24,000 6,000 |
|
| 未払営業費 資 本 金 | 300 29,700 | 残 高 | 30,000 |
- ※ ① 収益・費用の損益勘定への振替
- ※ ② 当期純利益の資本金勘定への振替
- ※ ③ 資産・負債・資本金の残高勘定への振替
| 損 益 | |||
| 仕 入 | 29,000 | 売 上 | 40,000 |
| 営 業 費 | 6,000 | ||
| 資 本 金 | 5,000 | ||
| 40,000 | 40,000 | ||
残高勘定
| 残 高 | |||
| 現 金 | 24,000 | 未払営業費 | 300 |
| 繰越商品 | 6,000 | 資 本 金 | 29,700 |
| 30,000 | 30,000 | ||